予定のすり合わせが上手くいかなくて、今年はもう会えないと思っていた。
気持ちが荒んでいたところで、仕事でミスをして、職場で泣いてしまった。
そんなときに、
『明日、半日休み取れたよ!あくあさん、もう予定入れちゃったかな』
と、LINEが来ていた。
うれしかった。
私が伝えていた会えそうな日のひとつだったけど、
『大丈夫だと思うけど、もう一度家族の予定を確認してみるね!』
そう返信した。
仕事終わりに、雑貨屋さんに行って、1時間近く悩んで、プレゼントを用意した。
予定の変更もなく、会うことになった。
次の日。
無事に合流して、いつものホテルに。
13時半頃だったけど、空室は4つくらいで。
ここのホテルはメゾネットタイプじゃないから、タイミングが悪いと、他のカップルと鉢合わせする可能性があって……
この日は、60後半のじいさんと、50代くらいの淑女のカップルで、じいさんが先にホテルの中に入ったんだけど、次に入った私らに背を向けて、顔を見られないようにしていた。
私らは、手を繋いで、スッ…と横を通って部屋へ。
部屋に入って、一息つく間もなく、抱き合って。
『まさか会えると思わなかったから、うれしい』
って。
毎回、違うシチュエーションで、求めてくれるメガネくん。
甘えたり、ちょっと攻めたり。
短かったけど、満たされた時間を過ごすことができた。
プレゼントも一応、喜んでくれた。
でも、やっぱりやり取りの間隔が空くようになった。
重くしてるつもりはないけど、重いと捉えられる何かをしてしまったのか。
いろいろ考えて、頭の中ごちゃごちゃしていて、苦しいし切ない。
終わることも、仕方ないことなのかと思ってる。
所詮、私は都合のいい女なんだから。