Unfinished love

出会い系で知り合った人たち

妄想ーAさんのことー

Aさんには、保育園に通う息子さんがいる。

結婚して5年。

奥さんとレスになって3年経つ、って言っていた。

GW前から、あまりやり取りしなくなって、なんとなく心?の変化を感じていたんだけど……

ふと、頭をよぎったのが、『2人目が出来た』んじゃないか、ってこと。

レスとは言っていたけど、お子さんのことを考えたら弟や妹がいたほうがいいのではないか…と思うはずで。

子づくりのためのエッチだって有り得るわけで。

子どもが出来たら、より一層家族のために頑張らなきゃ、って思うし、私なんかとメールしているわけにはいかない……

今イコール現実を生きなければいけない。


ーー夕飯の準備をしていて、ふと、Aさんのことを考えてしまって、そして、妄想をした……






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Aさんの地元には、河川敷公園があり、そこに沼がある。

その沼で、沼エビも採れたりして、私も採りに行ったことがある。


どうしてもAさんに会いたい私は、その公園の沼で、『エビが採れるからお子さんも連れて来ない?』って誘った。

Aさんは、『これから行くよ』って返事をくれた。

私は、旦那を誘って(もともとエビ採りは旦那が好きでやっていた)その公園へ向かった。



ーー公園に着き、私は、旦那と2人で採り始めた。

少ししてから、

『おじちゃん、何採ってるのー!』

男の子の声がした。

『……!』

私は、その声にAさんが来たと直感した。

『こら!○○危ないよ!』

……Aさんの声、だ……

久しぶりの声に、私は胸が高鳴った。

でも、気づかない振りをして、エビ採りに集中する。


お子さんに話し掛けられた旦那が、話をしている。


『こんにちは』

『……!』

Aさんが、私に声を掛けてきた。


私は、やっと顔を上げて、Aさんを見た。


半年ぶりの再会だった。


『こんにちは……』


冷静にならなくては……

いろんな感情が溢れてきて、どうしたらいいかわからない。


『エビが採れるって、聞いたんですけど……』

『あ……採れますよ……』

私は、バケツを指さした。


『けっこう採れるんですね』

『そうですね』

『ここへは良く来るんですか?』

『久しぶりに来ました』

『そうなんですね』


普通に会話していると、


『パパー!エビ、すごいいっぱいだよー』


お子さんが走ってやってきた。

お子さんは、Aさんに似ていた。


『ぼくも採りたいよー』

『網、持ってこなかったしなー』

『……おばちゃんの、使う?』

『えーー!いいのー??パパ、いい?』

『いいんですか?』

『いいですよ、ほら、パパと一緒にやってごらん』

『んー、大丈夫だよ!ぼく、もうじきお兄ちゃんになるの!だから、ひとりで頑張るの!』


ーお兄ちゃんになるの!ー


お子さんの言葉が、私の脳裏を駆け巡った。


『……そっか、お兄ちゃんになるんだ!』

『うん!すっごく、楽しみ!』


お子さんの屈託ない笑顔に、罪はない。

だから、私は、もう引き下がらなければ……そう思った。


『そっかぁ。楽しみなんだね!お家の手伝いしなきゃダメだよ。』

『うん!ぼく頑張るよ!』



それから、どんな話をしたか、記憶がない。



頑張って笑顔を作って、バイバイして、私は、車に乗り込んだ。

Aさんの顔は、1度も見ずに……


私は、車の中で、Aさんにメールを打つ。


『おめでとう。そしてありがとう。Aさんに出会えたこと、忘れないよ。元気でいてね。さようなら』


震える手で、送信ボタンを押した


(さよなら……)


そう、心の中で、つぶやいて……



そして、メールブロックをして、画面を閉じたーー





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こんな妄想をしていました。


はー、何やってんだか、って感じですね。

結局まだ、ウジウジしてる。

どうしようもない。


でも。

先週に比べたら、気分の落ち込みはなかった。

忙しくしてるのが良かったのかもしれないなー。


さて、明日もいつも通り出勤。

めちゃ嫌だけど、頑張ります(゚Д゚)ノ



くだらない妄想にお付き合いくださいまして、ありがとうございました!